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ブロニー・ジェームズは何がすごい?レブロンの引退を左右する存在!

レブロン・ジェームズの引退が迫っています。
通算得点4万点の大記録を達成し、今後も引き続き様々な歴史を作っていくであろうレブロンも、もう39歳です。

ゲームの内容を見ているとまだまだ第一線で活躍できそうですが、レブロン自身は徐々にプレイタイムを落として、今季は1試合平均35分の出場に落ち着いています。

レイカーズに来てからは、体の衰えとうまく付き合いながらプレイしているイメージですね。

では、いつ引退するのか?
鍵を握るのは、息子であるブロニー・ジェームズです。

レブロンはかねてより、ブロニーと一緒にNBAでプレイするまでは現役を継続する意向を公表しているのです。

ブロニーはレブロンの長男です

ブロニーのキャリアからおさらい

ブロニーは2004年6月生まれの19歳。
キャバリアーズのルーキーだったレブロン・ジェームズと、当時ガールフレンドだったサバンナ・ブリンソンの間に生まれました。

現在はUSC(南カルフォルニア大学)の1年生であるブロニーは、大学進学前には米大手メディア・ESPNが公表する「ESPN100」で19位にランクインするほどの注目株でした。
※ESPN100は大学進学直前の有望選手を上位から100人まとめた記事

ブロニーは現在は大学1年生。
つい先日にはアリゾナ大学との試合に敗れ、NCAAトーナメントへの進出が叶わなくなりました。
彼の大学1年目は、華やかな結果には終わりませんでした。

そんないまだからこそ、ブロニーの話をしなければなりません。
これは「レブロン・ジェームズの時代が終わる日」にまつわる話でもあるのですから。

ブロニーの強みと弱みは?

選手としての強みと弱みをおさらいしていきます!

長所は守備

バスケットボールのポジションはポイントガードで、時折シューティングガードにコンバートされます。
身長は193cmとサイズはNBA基準を満たしていて、強みはキャッチ&シュートとディフェンスと評されることが多いですね。

米大手メディアのESPNに所属するアナリストであるジョナサン・ゲイボーニ氏は、ブロニーを「2023年のドラフトクラスの中で最も優れたペリメーターディフェンダーの一人」と語っています。

「ブロニーのゲームが好きだ。(中略)フレッシュマン(1年生)で最も優れたディフェンダーで、スクリーンへの対処が脅威的うまく、ミラーディフェンスやハンドオフへの対応からターンオーバーを誘発させられるんだ」(ゲイボーニ氏)

また優れたバスケットボールI Qを持っていて、ボールハンドラーとして優秀な素質があるとも言われます。

ドライブと健康には難あり?

欠点はドライブスキルに欠けること。
自身の得点を持ってゲームを作る能力に難ありと言われることが多いです。

ただし、コレに関してはどうなんでしょうね。
フィニッシュスキルはないかもしれませんが、身体能力は高く、果敢にコンタクトしていくシーンも見受けられます。

特に優れてはいないかもしれませんが、大きな弱点とはいえないと、個人的には思っています!

また健康状態に懸念もあります。
2023年の7月、コートでワークアウト中だったブロニーは心停止によって緊急搬送されました。
検査結果は、先天性の心疾患。
治療は可能で、現在はすでに完治しています。

一歩間違えれば重大な結末になりかねなかっただけに、ブロニーの健康状態は大いに懸念だと言えるでしょう。

本当にドラフト指名されるのか?

かのレブロン・ジェームスの息子であることもあり、ブロニーのドラフト順位に多くの人が注目しています。
ただし、NBAのドラフトはそこまで甘い世界ではないのが現実…。

ブロニーの指名順位の話は

①いつドラフトにエントリーするのか
②そもそもドラフト指名されるのか

この2点が争点になりそうです。

①いつドラフトにエントリーするのか

これについては、2024年ドラフトはすでに見送ることになりそうです。

上でも書いたとおり、ブロニーは今年、満足な健康状態ではありませんでした。
心停止後はプレイタイムに制限をかけられていて、今シーズンのスタッツは1試合平均4.8得点、2.8リバウンド、2.1アシスト、FG成功率は36.6%と低位です。

チームも伸び悩みました。
こちらも上で書きましたが、USCはアリゾナ大学に負けてNCAAトーナメント出場ができなくなりました。
シーズン全体の勝敗も15勝18敗と負け越し…。

以上から、ブロニーは2024年のドラフトにエントリーすべきではないことは明らかです。
実際にESPNは、2024年のドラフト予想「2024 NBA mock draft」からブロニーの名前を削除し、大きな騒動になっていましたね。
※2025年ドラフト予想ではブロニーは39位指名の予想

ESPNのドラフトアナリストであるゲイボーニは、動画の中で次のように語っています。
「ブロニーは今シーズン、ワンアンドダン・プレイヤー(大学1年を終えてアーリーエントリーする選手のこと)にはなり得なかった。平均5.5得点、シュート成功率は40%未満で、チームはPAC-12(大学スポーツのカンファレンスの1つ)の最低成績だ。これが、ワンアンドダン・プレイヤーの器ではない理由である」
※2024年2月27日の発言なので平均得点はシーズン成績とずれています

ちなみに、2024 NBA mock draftからブロニーが削除されたことが話題になった際、レブロンはTwitterにて「大学バスケを楽しむ子どもでいさせてやってほしい」と投稿しました(現在は削除)。

②そもそもドラフト指名されるのか?

では2025年になれば、ブロニーはドラフト指名されるのでしょうか?
現在は全体39位、つまり2巡目9位での指名が予想されています。

とはいえ、ゲイボーニは2025年に健康かつ、今のまま強みを発展させていけば、指名はできるだろうとのこと。

また、ブロニーの指名は、レブロンとセットですからね。
レブロン目当てのチームや、それをターゲットにした様々なアセットが組まれることも考えられるでしょう。

つまり2025年のエントリーなら、指名順位は1巡目の後半から2巡目上位(全体20位〜40位の間)と予想できるわけです。

とはいえ、2024年指名の未来もないことはないです。
上に書いたとおり、レブロンがセットで付いてくる可能性が高いことを踏まえると、手をだしたいチームはあるでしょう。

その場合は2巡目下位(全体50位〜60位)が予想されますが、もっと上で指名される可能性もあります。
それだけ、「レブロンの息子」という要素は大きいんですよね。

すぐにエースにはなれなくても、Gリーグを行ったり来たりさせながらじっくり育成する選択肢もあるでしょう。
メンターとして父・レブロンが寄り添ってくれるなら、チームとしてこれほど頼もしいことはありません(コーチの存在感を上回って厄介な問題を持ち込む可能性もありますが…)。

まとめ

・ブロニーは守備が強み!ただしオフェンス面と健康面に懸念あり
・2024年エントリーなら2巡目下位。もう一年USCに残り2025年に1巡目指名もありうる