バスケットボールが熱いですね!
映画「THE FIRST SLAMDUNK」が大人気になりましたし、何より今年は日本でFIBAワールドカップが開催されます。
日本代表チームの選考が進む中、最大の注目要素はズバリ!
八村塁選手と渡邊雄太選手の「NBA組」が日本代表チームに参加するかどうかですよね。
世界各国の代表チームでも、NBA選手の存在感は段違いです。
そこで本記事では、改めてNBA選手のすごさを取り上げます!
身体能力等は選手ごとに異なるので、ここではNBAというリーグのスケールから見ていきましょう。
こうした、マネーの面からNBAの巨大さが分かれば、そこでプレイする選手の凄さもリアルに分かるでしょう。
ここでは特にBリーグとの比較を踏まえて解説していきますよ。
ワールドカップに沸く学校や職場で「NBAのスゴさ」を説明できれば、きっと一目置かれるはずですよ!
Bリーグ最高年俸はNBAの最低年俸以下⁉︎
まずは選手個別の年俸について、NBAとBリーグを比較していきます。
土台を揃えるために、ここでも2021-22シーズンを見ていきます。
最低年俸の比較
最低年俸です。
NBAでは、在籍選手の最低年俸が92万5258ドルと定められています。
これはリーグ在籍年数0年(つまり初年度)の最低保証額です。
NBAのチームと契約を結べば年俸約1億2957万円が得られるということです。
対してBリーグの最低年俸は、B1で300万円、B2で240万円になります。
国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、2021年度の日本人の平均年収は443万円でした。
Bリーグの場合、最低保証年俸+インセンティブ給で、日本人の平均年収を上回るかといったところでしょうね。
NBAの最低年俸は約1億3000万円で、Bリーグ最低年俸のおよそ43倍!
最高年俸の比較
2021-22シーズンのNBAの最高年俸は、ステフィン・カリー(ウォーリアーズ)の4578万ドルでした。
日本円にして64億円あまり…。
めまいがするくらいの年俸ですね…。
ウォーリアーズの生え抜き選手であるカリーは、2017年に5年総額2億100万ドルの超大型契約にサインしていて、2021-22シーズンは契約最終年になります。
2億ドルを超える契約はNBA史上初とのことで、非常に大きな話題になりましたね。
対してBリーグです。
Bリーグでは原則、選手の年俸が公表されておりません。
そこで最も参考になるのは、2019年に富樫勇樹選手が千葉ジェッツと結んだ1億円の契約でしょう。
これについてBリーグは、“リーグで初めての1億円プレイヤー”だと説明していますね。
富樫選手がBリーグの最高年俸であることは間違いないでしょう。
この1億円は、いわゆる基本給に当たります。
一般的にBリーグの選手は、この基本給にインセンティブ給として、出場給と勝利給が上乗せされます。
条件面にかなり違いはありますが、NBAにもインセンティブ給は存在しています。
上記のカリーの年俸は基本給のみですので、ここではインセンティブ給なしので比較としましょう。
カリーの64億円が際立って見えてきますね…。
富樫選手の64倍ですからね…。
しかも!
さっきの最低年収を覚えていますか?
NBAの最低年俸は、Bリーグ最高年俸の富樫選手クラスなわけです。
NBAの最高年俸はBリーグのおよそ64倍!NBAの最低年俸がちょうどBリーグの最低年俸と同じくらい
NBAの市場規模はBリーグの450倍以上!
これだけのサラリーの格差は、シンプルに市場規模の差にあります。
NBAとBリーグのマネーの規模を比べてみましょう。
コロナ禍を経てNBAは過去最高益を更新!
まずはNBA全体の市場規模です。
2021-22シーズンでは、NBA全体の収益はなんと過去最高でした。
その額なんと…100億ドル!
日本円にして、約1兆4000億円でした。
すさまじい金額ですね…。
これ、具体的にどれくらいの金額かというと、令和3年度の名古屋市の一般会計予算(1兆3194円)とほぼ同額です。
メガシティの予算と同じくらいのお金が動くリーグ…これがNBAです!
チーム個別の収益も見てみましょう。
NBA全30チームのうち、2021-2022シーズンの収益トップ3は以下のとおりです。
1位 ウォーリアーズ 7億6500万ドル(約1050億円)
2位 レイカーズ 4億6500万ドル(約651億円)
3位 ニックス 4億5200万ドル(訳633億円)
最低収益だったペイサーズでも、2億6400万ドル(約364億円)を稼いでおります。
また30チームの平均収益は約3億3300万ドルでした。
NBAでは、各球団が平均約466億円を稼ぐわけですね。
Bリーグの市場規模はNBAチーム1つにおよばない
ではBリーグはというと、2021-22シーズンにリーグ全体で300億円の収益でした。
チーム個別の収益では千葉ジェッツが21億円で、唯一の20億円越えを記録。
またB1(1部リーグ)所属チームの平均収益は約11億円でした。
Bリーグ全体の収益は、NBAの球団1つにもおよばないということが分かりますね。
念のため!
これは決してBリーグを批判するための比較ではないです。
Bリーグでは、いまだ入場者数がコロナ前の水準まで戻っていません。
コロナ前の2018-19シーズンの入場者数は全体で259万人だったのに対し、2021-22シーズンは158万人でした。
にもかかわらず、過去最高となる300億円の収益を記録できたのは、リーグ経営陣や各球団のたゆまぬ経営努力のたまものに他なりません。
そう、NBAが大きすぎるのです‼︎
まとめ:契約額が最高峰ゆえに契約獲得も最難関
現在、NBAには450人程度の選手が在籍しています。
チーム数が増えない限り、この450の席数は変わりません。
一方で、世界中では毎年数百万人がNBAでのプレイを希望し、契約獲得に挑戦していると言われます。
NBAのマーケットの巨大さは、これまで見てきたとおりです。
とはいえ、それはNBAというリーグの一側面にすぎません。
毎夜繰り広げられる華々しいプレイの数々や、華々しいアリーナ内の演出・装飾など、NBAを飾るすべての要素はすべて、450という極めて狭き門に帰結します。
選ばれし450人だからこそ、市場価値が膨らむし、ファンも迷いなくチケットを買うんですよね!
そうしてまた大きなお金が生まれ、選手に還元されていくのです。
これらが分かれば、NBA選手のスゴさがリアルに感じられるはず。
日本人NBAプレイヤーや、ワールドカップを見る目が変わってきたのではないでしょうか?
ぜひ学校や職場で、「NBAのスゴさ」を語ってみてください!!