テクニック

ステフィン・カリーのシュートフォームはこう真似ろ!部位別に解説!

現在、NBAのオフェンスシステムの主流は3ポイントシュートを多用することです。
このきっかけとなった選手こそ、言わずとしれたステフィン・カリーですね。

via NBC Sports

NBA史上、最も多くの3ポイントシュートを成功させている選手であり、1シーズンでの3ポイント成功数でもレコードを保有しています。
正真正銘、3ポイントシュートの王と言えるでしょう。

そんな3ポイントの王様のフォームを真似したい・参考にしたいと思ったことはありませんか?
そこで今回は、カリーのシュートフォームを体の部位別に、詳しく見ていきます!

目:ねらうのはリング手前!

シュートをねらうとき、私たちはどこを見るべきでしょうか。
「リングの奥だ」と言う人もいるでしょうが、少なくともステフは「手前のリング」だと述べています。

正確に言うなれば、ステフは「ネットがリングにかかっている点を見る」のだそう。
これは理にかなっています。
なぜなら、シュートを放つ瞬間まで私たちはジャンプしています。
私たちの視点が高くなればなるほど、リングはより水平に見えるでしょう。
リング手前に隠れ、奥は見えなくなるのです。
これは、より遠くからシュートをねらう際に特に実感できると思います。

via Youtube(@MasterClass
)

手:シュートハンドとボールのスペースは空けない。

バスケットには現在、大きく2つのシュートの型があると言われます。ソフトハンドとタフハンドです。
私たちにとって馴染みがあるのはハードハンドかもしれません。サポートハンドはボールを軽く支えるだけで、基本的にはシュートハンドの指でボールを支えます。私も以前、「手のひらとボールにはスペースもうけなさい」と指導された記憶があります一方のソフトハンドは、シュートハンドをボールをべったりとつけ、指ではなく手首でボールを支えます。
写真を見れば一目瞭然ですね。

via USA TODAY

シュートハンドの手のひらとボールとの間にはスペースはまったくありません。
手のひらから指まで、全体がぴったりとボールにくっついています。

もちろん、これだけではボールが不安定ですね。
だからソフトハンドでは、サポートハンドをシュートハンドの手首に押し込むのです。

ソフトハンドとタフハンドのどちらが優れているかは、選手個別のスタイルにもよるので一概には言えません。ただし間違いなく言えるのは、ソフトハンドは現代バスケットボールから生まれた、より新しいシュートフォームだということです。

ここでいう現代バスケットボールとは、3ポイントラインの有無を指します。
手のひらをボールにぴたりとつけ、手全体でリリースするソフトハンドは、ハードハンドよりも少ない力で、より長い距離を飛ばすことに向いているのです。

via Action Network

指:リリース時の指はすべて平行に!

ソフトハンドでは、リリース後の指がすべて平行になります。
一方のタフハンドは指で強く擦るようにしてリリースするので、最後までボールに触れていた指(ボールを切った指)とそうでない指とがバラバラを向くことがほとんどです。
ステフとジョーダンを比較してみると、一目瞭然ですね。
手全体でリリースまでいくソフトハンドとタフハンドの違いです!

肘:小さく畳んで上腕と二の腕の角度は小さく!

肘はリリースポイントを決めるための部位です。
カリーは肘を深く畳んで、角度を小さくすることで、リリースポイントを低くしています。

via The New York Times

リリースポイントについてはおでこから頭の間が一般的ですが、カリーはほぼ右目と同じ位置からリリースしていますね。

リリースポイントは通常、低くなればなるほどディフェンダーからブロックされる可能性が高まるものです。
頭の位置からシュートする従来のリリースポイントは、ハードにチェックされながらもシュートするための、理にかなった方法です。
一方でリリースポイントを下げることのメリットもあります。
頭上までボールをあげる必要がありませんので、素早く、コンパクトにシュートを放てます。折り畳んだ肘がバネになるので、より少ない力で高く・遠くに放つこともできますね。

3ポイントシュートはよほどタフな状況でない限り、他の2ポイントシュートほどハードにチェックされませんから、こうしたメリットの方を享受しやすいです。

カリーの肘づかいは、より現代的とも言えるでしょう。

つま先:平行でそろえる

下の画像を見てください。

via Youtube

シュートをセットするとき、カリーはつま先を平行にそろえていますね。
人体の構造的に、つま先はそろえている方がジャンプしやすいのです。

つま先の向きを徹底することで、美しいシュートフォームを身につけられます。

まとめ

・目はリングの手前をとらえる!
・シュートハンドはボールにぴたりと付ける!
・リリース後の指は全てそろえる!
・つま先は平行にそろえる!